【小学校・最優秀賞】

もっと生きたかったよね

那覇市立さつき小学校2年 儀間 もえ

 ごうの中は、二つぼしかないひろさに十九人もかくれていたので、おばあさんとお母さんと二人の子どもは、おい出されてしましました。大きな木の下で、三さいの子と五さいの子が、一ばんさいごにしんでしまいました。
 生まれてきて、たった三年や五年しかたっていないのに、こんなにこわいおもいをして、生きることができないなんて、わたしはかんがえたこともありません。二人の子どもは、ごはんもたべていないのに、三日間も生きつづけたのです。お母さんのそばをはなれずにしがみついていたそうです。その間、もっと生きたい生きたいっておもっていたのでしよう。もっと生きることができたら、いまでもいまでも生きられたら、じぶんのゆめをかなえることができたのだとおもいます。三さいでおとなになれなくて、かわいそうです。
五さいの子も、おとなになれなくてかわいそうです。
 わたしのいもうとは、三さいだけどあるけません。わたしの二ばん目のお兄ちゃんはびょう気です。わたしがいもうとやお兄ちゃんにやってあげられることはなにかなってかんがえてみました。いもうとがねる時にだっこしてあげること、おふろに入れてあげること、おむつをかえてあげること。お兄ちゃんは、けいれんをおこしたりするので、いつもしんぱいです。ときどき、わたしはしんぱいしすぎておなかがいたくなります。でも、お兄ちゃんがすきだから、やさしくしてあげます。
わたしもいもうとも、お兄ちゃんも生きているから、おとなになることができます。
 せんそうでなくなったあの二人の子どもは、せんそうをしたくなかったんだよ。もっともっと生きたかったよね。わたしたちが、へいわってなあにってかんがえるとき、二人の子どものことをずっとわすれません。


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